静岡県浜松市天竜区佐久間町にある、「 機織り渕の滝 」は佐久間市街地から車で約10分、県道290号線沿いにあります。ここには駐車場がないので、道路脇の邪魔にならないところに車を止めて、徒歩で7分ほど下っていくと滝があります。
案内によれば、滝の流れは、山間の静かな佇まいの中で、四季折々の表情を見せ、「現世をいっとき忘れさせてくれる」そんな雰囲気のする美しい滝です。
滝への道は整備してあるので、歩きやすいです。コンクリートには苔が生えているので、雨上がりは滑らないように注意しながらゆっくりと歩きます。
機織り渕の滝は上段と下段の2段の滝になっています。上段は10m、下の段は約20mとなっています。
滝の前まで行くとベンチがありますが、ベンチからは滝の下側しかみえません。
この機織り渕には悲しい言い伝えがあります。
長篠の戦いで破れた武田軍の中に肥田孫兵衛という侍が、傷だらけの身体で下平の里に辿り着き、お銀という親子のお世話になったそうです。すっかり戦いの傷を癒した孫兵衛は武士をやめて、この里で百姓として生きることを決めるのでした。ところが、ある日、落武者狩りがやってきて、孫兵衛は再びに武士に戻ってしまいました。愛していた孫兵衛に里を後にされたお銀は、自分で織った結婚の晴れ着を抱いて滝壺に身を投げたそうです。その後、滝壺に向かっていつまでも悲しげに尺八を吹く男がいたそうな。(佐久間の昔話しより)
佐久間の撮影スポット、機織り渕の滝の紹介でした。約1km程離れたところには龍王権現の滝もあるので、佐久間に来た際には2つの滝を巡られることをオススメします。竜王権現の滝に関してはこちらの記事をご参照ください。
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