秘境の「 夏焼集落 」!!JR飯田線の廃線トンネルを越えた先にある絶景の集落

山いき活動

大嵐駅と旧富山村について

大嵐駅は静岡県浜松市天竜区水窪町にありますが、利用者の多くは愛知県豊根村に住んでいる方々です。東京駅をモチーフとした建物はJR東海の施設ではなく、愛知県豊根村の施設のため、厳密には駅舎ではなく休憩処という扱いなんだそうです。休憩所内には、机や椅子の他に来訪ノートがあり、この地に来た方々が日記を書いています。列車の待ち時間に読んでみるのもおすすめです。

大嵐駅から50mほど進むと天竜川に橋がかかっています。この橋は静岡県と愛知県の県境にかかる鷹巣橋といい、この橋を渡った先が愛知県豊根村の富山地区となっています。

愛知県豊根村の富山地区は、2005年11月愛知県豊根村に編入される前には、離島を除いて日本で一番人口の小さい市町村でもありました。集落の一番上に見えるのが学校の跡地です。急峻や地形に住宅が建っています。

夏焼集落 と夏焼隧道(ずいどう)について

夏焼集落は静岡県浜松市天竜区水窪町にある今は人の住んでいない集落で、JR飯田線の大嵐(おおぞれ)駅が最寄駅です。隧道(ずいどう)とは、トンネルの別名です。大嵐駅から夏焼集落に行くには、このトンネルを通っていきます。このトンネルは1936年に旧三信鉄道が建設を行い、その後、三信鉄道から国有鉄道の飯田線のトンネルとして使われていました。しかし、1955年に佐久間ダムの建設に伴う飯田線の付け替えによって道路トンネルに転用されました。全長は約1,230mあります。

夏焼集落に続くトンネル

佐久間ダムに関しては、こちらをご覧下さい。

また、トンネル内部には、岩肌がもろに出ている部分もあります。このトンネルは川村カネトさんに代表されるアイヌの測量隊の方が掘ったものです。難しすぎて引き受け手の無かったと言われる難工事を見事に成功させたお話は絵本などもになっています。

トンネルを抜けてから約10分程度歩くと、夏焼集落に到着します。現在、この集落に住んでいる方はいませんが、何軒かは住宅が残っており、その内の1軒は今も持ち主の方が定期的に風を入れるなど家の管理をされているそうです。夏焼集落からみる天竜川はまさに絶景でした。正面に見える山を地元の方は「亀の甲山」と呼ぶそうです。ちょうど訪れた時には、木に柚子がなっており、秋の訪れを感じさせてくれました。

夏焼集落から見る天竜川

この夏焼集落には、小さな神社もあります。

初めて人の住んでいない集落に訪れました。夏焼集落にある家を管理されている方がいらっしゃるのは、自分が生まれ育った故郷を守りたいという想いや繋がりを持ち続けていたいという想いなど、具体的な言葉にできない気持ちがあるのだと感じました。

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