北遠の秘瀑!!地元の方に愛される【 一心滝 】とやまんば物語

山いき活動

一心滝 へのアクセスは!?

一心滝 (いっしんたき)は浜松市天竜区佐久間町山香地区にあります。国道152号線を水窪町の方向に進み、途中にある福沢川の手前を右折します。この道は福沢オートキャンプ場に向かう道と一緒です。途中、福沢川を跨ぐ橋の左側にあります。

滝前にある広場から見た様子

滝の落差は約15m程度で、滝の前は整備された広場となっています。広場の中央には滝見に丁度良い大きな岩が横たわっていて訪れる人の撮影スポットになっています。大雨の影響で落ちてきた木がかかってしまっていますが、迫力のある滝です。

一心滝

一心滝 とやまんば物語

この一心滝は、佐久間町の山香地区に伝わる「やまんば物語」の中で、やまんばが愛した滝としても地元の方に知られています。一心滝のすぐ近くにやまんば物語を紹介する看板があったので、ここでご紹介します。

今から約1000年程前、やまんばはこの一心滝を中心に倉木山から福沢の里の山を駆け回って暮らしていました。機織りが好きなやまんばは、この一帯に生えている藤つるの皮を細かく裂いて、一心滝上流からの流れにさらしたり、滝壺で行水したり、出来上がった藤ひもを干して福沢の里で機織りをして布を作るのです。人々は、この美しく丈夫は布のことを「コギ」とか「コイノ」と呼び、大変重宝がりました。

ある日、やまんばが本性を出し、子供をさらい倉木山を目指して姿を消してしまいました。やまんばの正体を知った村人は、総出でやまんば退治にかかりましたが、倉木山では強烈な嵐に遭い退治できません。相談の挙げく、やまんばの好きな食べ物で殺すことにしました。

あくる日、やまんばが西渡へ遊びに来ると聞いた村人たちは、焼きたてのそば団子を5−6個出してやりました。その中には、工夫を凝らした焼け石入りの団子が入っていました。ひとつ残らず無我夢中で丸呑みしてしまったやまんばは、「熱い 熱い」と水を求め、村人が出した油を一気に飲み干し「苦しい 助けてくれ」と言いながら走り出して天竜川へ水を飲みに行き、苦しみながら川に落ちて死んでしまったとさ。

やまんばが愛したこの滝は、一心滝と呼ばれています。

天竜区佐久間町内にある他の滝の紹介

浜松市の北遠地域は自然が豊かで紅葉の名所や滝なども数多くありますが、天竜区佐久間町内にある他の滝もご紹介します。龍王権現の滝は駐車場から約10分ほど歩くのですが、途中に吊り橋があり、滝まで道のりも楽しむことができます。滝のすぐ横を川が流れているので、川に足をつけることもできます。エメラルドグリーンの滝壺を楽しめるオススメの滝です。

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